なんという残酷な話!山の自然に同化しているような毎日を健気に生きる若者・真次。その静かな人生をまるで意に介さず、からかったり煽り立てたりしながら自分たちのいいように扱う周りの人間に、終始イライラさせられました。あまりに救いがないように思えて消化不良になっていたところ、小川さんからは「真次は恋をやり切ったんですよ」と慰め(?)のお言葉が。そして「さすがの藤丸さんも、今回ばかりはハッピーエンドな要素は見つけられなかったんですね」と。はい、アンソロジーのお隣にいる『隣の嫁』のような“幸せ匂わせ”結末だったら、私も溜飲が下がったんですがねぇ・・・。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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