76年前とは思えないほど、今を生きる私たちとは全く違う価値観のなか進んでいった運命の一日。小川さんは大の大人が声を上げて泣いているシーンが多く、それが心に残ったそうです。それにしても半藤一利さんの取材量といったら!1行の中にも「一体何人にインタビューしたんだろう」と唸るほど大量の情報が込められていて、「後世の人たちにこの事実を伝えなければ」という強い思いが伝わってきます。「戦争を体験した人も語っていくうちに、意識しないでどんどん物語化してしまう」とおっしゃっていた半藤さん。事実をありのまま、淡々と感情抜きに語ったこの作品、やはり8月に読むべき1冊だと実感しました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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