来ました来ました、毎年恒例川端文学をじっくり味わう日が!そして今年もまた想像を超えるスケールで私たちを圧倒!特に、小川さんも衝撃を受けた冒頭の“毛抜シーン”は、エロティックも、神々しさも、グロテスクも超えて、なんだか読者の方がもじもじしてしまう気まずさでした。あんな場面を純文学まで高められる川端、やっぱり只者じゃありませんね。主人公の菊治は女性に妙に冷めていて薄情そうだし、太田母子は掴みどころがなく実体がない。ちか子に至ってはもう悪意の塊のような人物で・・・。個性強すぎる登場人物たちですが、続編の『波千鳥』でもみんな元気に(太田夫人はあの世にいっても)くんずほぐれつやっています。気になる方はぜひご一読を!
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