物語の冒頭はなんとも平和な空気が流れていたのに、なんという結末!平松洋子さんとオススメの本を紹介しあうという企画でこの作品と出会ったという小川さん。平松さんに「ねぇ、ここ、怖いでしょう・・・」と言われながら読んだそうですが、初見はびっくりしたことでしょうね。「でもよく考えると全てが創作のようにも思えるし、掴みどころもない不思議な作品ですよね」。確かに最初重要なキーワードのように思えた“もじずり”も、いつしかどこかへ行ってしまいました。「普通最後はもじずりで締める。それが一番落ち着く方法だし書き手は結びつけたくなってしまうと思うんです。でもあえてそうはしない。それが深沢さんの凄さですね」。なるほど!しかし行方不明の“もじずり”がさらに恐怖を際立たせているような気も・・・。
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