病と生きる主人公の、ある意味麻痺してしまった死への感情。それを冷え冷えとした言葉で綴った美しい作品です。ところで唯一といってもいい主人公以外の登場人物・折田くんに注目していた小川さん。確かに言いがかりともとれる言葉を堯に投げつけられても冷静にかわし、その上で自然と聞き役に回っていて、数ページしか登場しないのですがとにかく爽やかな印象を残します。終始暗い(暗くてもしょうがない境遇の)堯ですが、こんな友だちがいて良かったなぁとホッとしたシーンでした。元気になって、二人で旅でも楽しんでくれていたら良いのですが。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
|