俗念なく戦争に打ち込む張り切り武将・直江兼続を愛情あふれる言葉で紹介したこの作品。予想したようなドラマチック時代小説でなく、最初はちょっと出鼻をくじかれましたが、坂口安吾の底しれぬ歴史知識と分析力、想像力が結集したような文章には、素直に「すごいなぁ」と感動させられました。さて5年かけて読んできたこの『時代小説傑作選』も今回で読破!小川さんと「感慨深いですねぇ」「また何年もかけて他の傑作選を読みたいですねぇ」なんて話していたのですが、実はよくよく見るとこの本には6位以下のランキングも掲載されています。選評も含めて相当面白いので、収録されていない6位以下も番組でいつか取り上げるかも?!まだまだ終わらない、終われない、時代小説傑作選なのでした。
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