「ダメ男が久々に登場しましたね!」と小川さんもお怒り気味でしたが、確かに主人公のハモンド氏、どこまでも自己中で子どもっぽい男性でした。旅から10か月ぶりに帰ってきた妻の様子がなんだかおかしい、船の中でなにやら事件があったらしい…しかしその真相を知っても「そんな大変なことがあって、君は大丈夫だったの?」と妻を労る気配はみじんもなく、「久々の再会が盛り下がったわー」としらけるのみ。そんな姿をみて妻の方はこの夫との人生自体が盛り下がったのではないでしょうか。小川さんは「これは決定的。離婚ですよ!」とおっしゃっていましたが、人生が一瞬で変わってしまうその瞬間をするどく捉えたマンスフィールドの筆。『園遊会』に続き今回も感服いたしました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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