「実は恋愛小説なんですよ」。番組で取り上げる本を選定している最中、そう小川さんが言った時、思わず「えっ？！百閒のな・な・な・何ですって？？」と二度見ならぬ二度聞きしてしまいました。鉄道を愛してやまない百閒先生、あの世とこの世が混在する世界を描く百閒先生、猫まっしぐら！な百閒先生・・・が恋愛小説ですって？？これはもう取り上げるしかない！と今回のオンエアに至ったわけです。いざ読んでみるとそこに広がっていたのは目の見えない人の感覚・感受性を見事に表現した実に繊細な世界。晴眼の百閒にどうしてこんな文学が書けたのか、魔法のような美しい作品です。
（アシスタント:藤丸由華／藤丸のブログはこちら!）
|
