番組史上、最も悲しかった話。「全米が泣いた」「涙なしにはエンディングに行き着けない」なんていう表現を超える結末、そして沢木耕太郎さんの解説に更にやりきれない気持ちにさせられる物語です。「お母さんが少年に『お父さんは別の場所で生きているけれど訳あって別れたのよ』と真実を明かしていれば、ここまで悲しい終わり方にならなかったのではないでしょうか」と小川さん。たった二人だけの世界で孤独に生きていた母子を救う方法はなかったかと、読み終えた後も真剣に考え込んでしまいました。阿部昭の文章がシンプルかつ淡々としているだけに、読み手は行間に色々な想いを詰め込んでしまいますね。
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