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番組史上、最も悲しかった話。「全米が泣いた」「涙なしにはエンディングに行き着けない」なんていう表現を超える結末、そして沢木耕太郎さんの解説に更にやりきれない気持ちにさせられる物語です。「お母さんが少年に『お父さんは別の場所で生きているけれど訳あって別れたのよ』と真実を明かしていれば、ここまで悲しい終わり方にならなかったのではないでしょうか」と小川さん。たった二人だけの世界で孤独に生きていた母子を救う方法はなかったかと、読み終えた後も真剣に考え込んでしまいました。阿部昭の文章がシンプルかつ淡々としているだけに、読み手は行間に色々な想いを詰め込んでしまいますね。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年09月15日
田辺聖子『雪の降るまで』
2019年09月08日
トールキン『ホビットの冒険(下)』
2019年09月01日
トールキン『ホビットの冒険(上)』
2019年08月25日
藤本和子『塩を食う女たち、聞書・北米の黒人女性』

アーカイブ
天使の死/ピアソラ五重奏団
「天使が見たもの」をいう題名と内容から選びました。
母を想う気持ち2/上田益(作曲、ピアノ)河合隼雄(フルート)柴山洋(オーボエ)
河合隼雄監修CD「心の音楽処方箋 母」より。このお話は、この番組13年目ですが、1番悲しい結末かもしれません。少年の気持ちを思うと、河合隼雄さんのフルートが慰めてくれるようです。
LOOK AT ME/ジョン・レノン
少年は、母親に叱られてもほおっておかれるよりはいいと思っていました。お母さんにどんなことをされても、お母さんを求め続けた少年でした。♪ぼくを見て、おねがいだからぼくを見て♪
 
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