以前、イグノーベル賞を受賞し話題になった「バウリンガル」という犬語翻訳機がありましたね。開発に携わった音響・声紋研究の専門家は、様々なシチュエーションでの犬の鳴き声サンプルを4500種類も収集、分析。3年の月日を費やしたそうです。そして、ものごとに取り組み続ける過程では「注意深く観察し、なぜそうなのかを考えることが大切」と、あるインタビューで語っています。一方、動物のことばを習いたいけれど自分にも覚えることができるだろうか、とたずねるスタビンズ少年に、オウムのポリネシアはこう答えました。「ごく細かいところにも注意をはらうことがたいせつ。つまり観察力というものです」と。科学の進歩が夢のようなツールを実現させたけれど、その真理は100年ほども前にロフティングがこんなにわかりやすく伝えてくれていたんですね!
(アシスタント:小山ジャネット愛子/オフィシャルブログはこちら) |