ピアスの穴ひとつ開けるにも「親にもらった身体にキズをつけるなんて…」と抵抗感を示す人たちがいたのはもう昔のことですかね。どんなに気をつけていたって子供は怪我をする。それだけでハラハラするのに、このうえ自らキズなんてつけてくれるなという切なる願いでしょうか。親にとってはつるんと無垢な子供の肌は永遠に記憶しておきたい宝物なのでしょう。その点では向田家の姉弟に負けず劣らずことごとく親をハラハラさせてきた私。頬から顎にかけてかまいたちの傷を負った時にはさぞ絶望的な気持ちになったと思います。それにしても、怪我の心配に関しては滑稽なまでに愛情を隠そうとしないのに、素直に詫びることは難しいなんて、昭和のお父さんって面倒くさ…いや、繊細ですね。
(アシスタント:小山ジャネット愛子/オフィシャルブログはこちら) |