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三味線の音色が「天ぷら喰いたい」と聞こえると。。。創作かと思ったら、巻末の注解には一般にそう言われていたとの記述があります。ちなみに「チンコロ踏んだ(!)」と聞こえるとも言う、とのこと。うーん、すんなりイメージするのは難しい。けれど思えば、オノマトペを多用する日本語、「空耳アワー」「ボキャブラ天国」のヒット、誰が広めたワケでもないだろうに全国の小学生が一度は口にした「さる、ごりら、ちんぱんじー♪」(え?知りませんか?)きっと日本人はこんなふうに音を言語化して遊ぶのが好きなんでしょうね。聴覚型の作家と言われる谷崎の作品の中でもそんなことが垣間見えて、興味深いことでした。音の記憶は思い出をさらに色濃く彩るものであるということも。

(アシスタント:小山ジャネット愛子/オフィシャルブログはこちら

2019年05月05日
石井桃子『ことらちゃんの冒険』
2019年04月28日
内田百閨w件』
2019年04月21日
トラヴァース『帰ってきたメアリー・ポピンズ』
2019年04月14日
川端康成『山の音』

アーカイブ
月に寄せて/白井光子(メゾソプラノ)
シューベルト作曲、ゲーテ詩。♪ひっそりとおぼろにかすむ光でもって、御身はふたたび繁みや谷を満たし、ようやくにして私の心も、あますところなく解き放っておくれだ♪月の光を感じながら歩く主人公に。
子どものための6つの小品『連弾』より「涙」/アレンスキー作曲、 ザイラー夫妻(ピアノ連弾)
「これは月の涙だよ、お月さまが泣いていてその涙が私の頬の上に落ちるんだよ」と言って、女と私は気持ちよく泣くのでした。
Shadows and Light/Joni Mitchell
「光と影が見事に描写された月が主人公といってもよい小説」と小川さん。この曲は♪すべての絵には影もあればどこかにさしてくる光もあるもの。みえざる闇と見ゆる光が織りなす世界♪と歌っています。
 
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