ツンデレ度も、愛想のなさも、不思議な魔法の力も、怒らせた時の怖さも、全てがパワーアップして帰ってきたメアリー・ポピンズ。読んでいると脳裏に浮かぶイメージもより鮮やかで、映画化やミュージカル化しやすい作品に思えました。さて本で最初に出てくる挿絵は、子供たちの母・バンクス夫人が育児に疲れてさめざめと泣いているシーンです。子供たちのわんぱくっぷりに、サポートしてくれる人がどんどん辞めていき、4人のワンオペ育児に絶望しながら泣いているママの姿には本当に(身につまされ)同情してしまいます。メアリー・ポピンズの華やかな物語の陰になってつい見落としがちですが、私は言いたい。「バンクス氏、もっと育児に参加してくださいよ!」
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