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映画監督・大林宣彦さんが40年以上も映画化を熱望していたという小説。冒頭から新鮮な表現の嵐に飲み込まれ、うっすら異国の香りも漂う青年たちの日常に圧倒され、そして結末にあっけに取られ…。分からないことも多い短編小説なのですが、その余白の多さが、大林監督や同じくこの作品を愛した三島由紀夫のようなクリエイターたちを刺激しているのですね。
ところで登場人物たちの恋模様も三角関係どころか四角…五角…もう訳が分からないほど混乱しているのですが、その一角なのにちょっと年上だからといって最後まで「おばさん」と呼ばれていた榊山のおば…名前で呼んであげて!と思うのは私だけ?

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年03月31日
ボーム『オズの魔法使い』
2019年03月24日
小泉八雲『十六ざくら』・『乳母ざくら』
2019年03月17日
中井英夫『牧神の春』
2019年03月10日
多和田葉子『献灯使』

アーカイブ
『抒情小曲集』より「憂うつなワルツ」/グリーグ(作曲)、エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)
後年、檀一雄は、執筆につかれたとき、グリーグのこの小曲集をよく聞いて、レコードを3度も買いなおしたそうです。
メメント・モリ/アンドロップ&Aimer
メメント・モリは、「死を想え」というラテン語です。「筐」は竹で編んだ籠のことですが、そこには、若さの絶頂で死んでいった若者たちの「形見」という意味もあるように思います。
ヤング・アンド・フーリッシュ/トニー・ベネット、ビル・エヴァンス(ピアノ)
「若さと愚かさは同義語かもしれませんね」と小川さん。♪若くて愚かだということ、それの何が悪いというのだろう?若くて愚かだということ、僕たちもかつてはそうだったのに♪という詩です。
 
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