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いくらベースが日本とはいえ、ここまで現実ではない世界を緻密に作り上げる多和田葉子さん…とてつもない才能の作家ですね。小川さんによると初期の作品も相当面白いそうなので、またいつか番組で取り上げる機会が来るのが今から楽しみです。
さて小川洋子さんと多和田葉子さん=“Wようこさん”は、海外の文学祭で数回一緒になったことがあるそうですが、多和田さんは「1泊旅行ですか?」とびっくりするくらいコンパクトな荷物で現れるのだそう。「小柄で、物静かで、妖精みたいな方ですよ!」と小川さん。私からすると小川さんも妖精みたいなんですが…。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年03月03日
ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』
2019年02月24日
ジョン・スタインベック 『怒りの葡萄(下)』第二週
2019年02月17日
ジョン・スタインベック 『怒りの葡萄(上)』第一週
2019年02月10日
手塚治虫『ガラスの地球を救え―二十一世紀の君たちへ』

アーカイブ
三好達治の詩による「たんぽぽ」/市川都市春(作曲)、鮫島有美子(ソプラノ)
タンポポはこの小説の重要なモチーフです。「最近のタンポポは花びら10センチ。突然変異ではなく、環境同化と呼ばれている。」「義郎はタンポポを見ると、子供の頃に野原に一人仰向けに寝転がって空を眺めていた時間を思い出す。無名は一度もそんなことはしたことがなかった。」
海へ来なさい/井上陽水
講談社文庫の解説でロバート・キャンベルさんがこの曲をこの小説に思い浮かべています。「「献灯使」の根底には海のイメージがずっと流れています。地球をひとつに結ぶのも、生命が誕生したのも海。人間は、正しい方向に進化したのかという問いの答えが海に沈んでいるような気がします」と小川さん。
YOU'VE GOT THE WORLD/Suchmos
日本が中心の世界地図では苦しくなる無名も、違う地図を見て、地球は丸いことを考えれば解放されました。♪すれちがった世界を見渡してみたい、心揺らしたい、どこへだって行けるさ♪
 
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