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あらすじを読んで、正直「地味そう…」と思ってしまったのですが、さすがスタインベック!さすがノーベル賞作家!!数ページで息苦しい程の砂まみれの世界に引き込まれ、時間を惜しんで一気に読んでしまいました。サスペンス風味も恋愛エピソードも0なのになんなのでしょうこの魅力!「でもこの番組で取り上げる長編って、いつも退屈なものが一つとしてないですよね」と小川さん。読む方も体力のいる長編でありながら名著として残る作品には、長年人々を惹き付けてやまない特別な魔力が潜んでいるのかもしれません。今週はまだ上巻ですが、早くも来年取り上げる長編にワクワクしている小川さんと私でした。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年02月10日
手塚治虫『ガラスの地球を救え―二十一世紀の君たちへ』
2019年02月03日
福沢諭吉『学問のすすめ』
2019年01月27日
ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』
2019年01月20日
ユベール・マンガレリ『おわりの雪』

アーカイブ
トム・ジョードの歌/ウディ・ガスリー
アメリカの重要なフォークシンガー、ウディ・ガスリーは1912年オクラホマ州生。この小説に描かれた砂嵐にあい故郷を離れ、放浪生活で歌を作り注目される。初作品集「ダスト・ボウル・バラッズ」(1940年)では砂嵐、避難民、カリフォルニアの現実、番人(自警団員)をはじめ、出版、映画化で大ヒットしていた「怒りの葡萄」のトム・ジョードについても歌っている。
思い出をありがとう Thanks For The Memory/ビング・クロスビー
ジョード一家の物語と交互に描かれる人々の短いエピソード、客観的な章も興味深い。ルート66沿いのメイとアルのハンバーガーショップで、トラック運転手ビッグ・ビルの連れの男がジュークボックスでかける曲です。
RED RIVER VALLEY/カサンドラ・ウィルソン
映画「怒りの葡萄」のテーマソングとしても使われたフォーク・ソング「赤い川の谷間」。映画のサウンドトラックはインストルメンタルでした。今回はジャズシンガー、カサンドラ・ウィルソンで、曲の冒頭のみお送りします。
 
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