明治維新直後に書かれたものとはにわかに信じられない位、現代に生きる私たちにも新鮮な衝撃を与える『学問のすすめ』。特に「学ぶことはなぜ大切か」というこの本の根幹ともいえる部分は、反抗期の子どもに「なんで勉強なんてしなきゃなんないんだよー」と問われた時、スキのない完璧な回答として親が使える内容!育児本としても大活躍です。小川さんはこの本について「明治時代の本なのにすでに新書スタイル」と指摘。確かに、手に取りたくなる題名、章ごとに付けられたキャッチーでわかりやすいタイトル、テンポよくコンパクトにまとめられた各章などなど、今新書として出版しても売れ行き良さそうです。どれくらいこの本が売れたのか自分で計算までしていたという福沢諭吉。今で言う自己プロデュースの達人だったに違いありません。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |