「人生のハウツー本」と思って手をのばすと火傷する、様々な難問を突きつけられるような1冊。作者のとてつもない知識量や分析力に圧倒され、ページをめくるのに必死で今日を迎えた私ですが、小川さんの「生きがいと時間には濃密な関係性がある」という解説を聞いて目から鱗でした。年齢や経験を積んでいく中、生きがいの発見・喪失・再会をすればするほど、この本を深く理解することができそう。歳を重ねてまたぜひ再読したい作品です。ただしいたるところに心に響く文章があるので、パッと開いたそのページだけ読んでも得るものが大きいのがこれまた魅力。長く支持されている理由はそういうところにもあるのかもしれませんね。
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