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小川さんの大好きな武田百合子さんの随筆。普通なら記憶にも残らないような子どもの頃の出来事を細かいところまでよく覚えていて、ちょっとの気味悪さ、ちょっとユーモアを加え唯一無二の百合子ワールドにしてしまうその感性!やはり幼い頃から物事を捉えるアンテナが人とは違うのでしょうね。百合子さんとおばあさんのエピソードを読んでいるうち、子どもの頃夜中にトイレに起きると祖母から「便器に向かって『もう来ません』て言うと明日から夜トイレに起きないよ」と言われた思い出が蘇りました。この話ちょっと武田百合子風になるかしらん?早速スタジオで披露したところ「それ私やってみよう」「毎晩起きたくない〜」とスタッフから意外な反応が…い、いやなんか違う。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年10月07日
大佛次郎『鞍馬天狗』
2018年09月30日
『万治絵入本 伊曾保物語』
2018年09月23日
大岡信『折々のうた 春夏秋冬・秋』
2018年09月16日
若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』

アーカイブ
キミのいない食卓/さかいゆう
亡き夫と、枇杷を食べた思い出を紡いだ「枇杷」からイメージしました。♪ぼくの時計はとまったままさ キミがここから姿消した日から♪
キャラメル/スザンヌ・ヴェガ
「キャラメル」という章では、夏休み、百合子さんがキャラメルの箱で工作をしていると、庭の井戸を借りに来た兵隊さんが”片腕を窓の中へ全部入れて”、箱に触り、アドバイスをくれます。妖しいムードのこの曲を選びました。
お弁当箱/忌野清志郎
♪ポケットからあふれてる君の過去を今夜全部食べてあげる♪という歌詞が、武田百合子さんの世界と響き合っています、と小川さん。「お弁当」という章では同級生にお弁当を届けるやさしいおいらんの思い出がつづられています。
 
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