『折々のうた−春夏秋冬−』シリーズも番組で取り上げるのは早3冊目。今回も詩歌初心者に優しい、大岡信先生の丁寧な解説が心にしみました。さて私が最も心に残った松尾芭蕉の句「物いへば 唇寒し 秋の風」。有名すぎる一句ですが、旅から旅の毎日で、複雑な人間関係に巻き込まれにくそうな芭蕉の俳句としてはちょっと意外な気も。「もしかしたら弟子に困った人がいて、お説教として詠んだ句かもしれませんよ」と小川さん。なるほど!私もついついいらぬことを言って、しょっちゅう唇が寒いことになっているので、教訓としてこの句を手帳に書き付けました。芭蕉先生、肝に銘じます。
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