はじめ幽玄の世界にうっとり、そして衝撃のぺろぺろシーンにドン引き、後半恋の始まりにドキドキ、そしてラスト「えっ・・・あなた誰?!」短い戯曲なのに終始激しく感情を揺さぶられました。神話的要素もあり、ユーモアあり、恋愛あり、オカルトあり、まさにエンターテイメントの楽しさが詰まった作品。私は前知識0で読み始めたのですが、頭の中ではいつのまにか歌舞伎の舞台が作り上げられ、富姫は自然と玉三郎さんを想像していました。小川さんは社会人1年目のちょっとお疲れの時代、岡山で玉三郎さん×真田広之さんの天守物語を観たそうですが、「私にはこういう美しいものに触れることが必要なのだな」と感じたのを良く覚えているそうですよ。
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