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「河合家のお母さんは、息子たちが日々何をしていたのか知っていたのでしょうか?」と不思議顔の小川さん。犬の死体が浮いているお堀の菱の実を食べたり、手作りの潜水帽で水中に潜り窒息しそうになったり、モルモットのためとはいえ畑から麦を盗んだり…。そんな息子たちの行動を母はどこまで把握していたのか確かに謎です。たぶん時にとんちんかんな慰めの言葉を口にしたり、子ども達の残酷な所業を見てもどこか他人事だったりと、河合母はかなり天然なご様子なので、全ては知らなかったのではないでしょうか。しかしその緩さが息子達に自然と真剣勝負する時間を与え、素晴らしい大人に育てたわけですから、母親って適度な「緩さ」も必要なのですね。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年8月13日
高見順
『死の淵より』

2017年8月6日
井伏鱒二
『黒い雨』

2017年7月30日
マイ・ベスト・ブック10years
2017年7月23日
池澤夏樹
『近現代詩歌』

アーカイブ
がんばれ兄ちゃん/ハンバート・ハンバート
兄弟の多い河合家、すぐ下の道男が雅雄の相棒です。♪ケンカをすれば俺のが強い、今日も泣いてたお兄ちゃん、虫のことだけやけに詳しい、俺のお兄ちゃん♪新譜『家族行進曲』より。
六つの子供の歌より「いたち」/米良美一(カウンターテナー)
エッセイ「イタチー落ち葉の精」「おばけ鮒・・」でイタチはほかとは少しちがう動物でした。北原白秋の詩に團伊久磨が作曲。この曲でもチラリと見えるものとして歌われています。
夏休み/よしだたくろう
数々の夏のシーンがありました。♪麦わら帽子はもう消えた、たんぼの蛙はもう消えた それでも待ってる夏休み♪72年アルバム『元気です。』
 
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