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小学生の頃、図書室で男子が競うように借りていたのがこの作品。なので女子だった私は読む機会を逃し、はるか時を経て今回初めて手に取ることとなったのですが…なんという良書!子どもにやみくもに楽しい人生を夢見させるのではなく、辛い事態に直面した時はどうしたらいいのか、心構えを示しているとても誠実な物語なのです。意気地がないことが悩みだったウーリも、家が貧しいマルティンも、親に見放されているジョニーもそれぞれ悲しみは深いのですが、子どもらしくも強い心で立派に成長していきます。ラストが近づくにつれ彼らの健気さに涙が。電車の中で児童書を読みながら涙ぐんでいるアラフォー…ちょっと怖かったかしらん。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年12月11日
ファラデー
『ろうそくの科学』

2016年12月4日
中島敦『名人伝』
2016年11月27日
森茉莉
『枯葉の寝床』

2016年11月20日
ロアルド・ダール
『すばらしき父さん狐』

アーカイブ
ミュラーの詩による連作歌曲『冬の旅』より「勇気を!」/シューベルト作曲、アンドレアス・シュミット(バリトン)
♪胸の中で心がぐちを言えば明るく元気に歌い飛ばす♪という歌。少年たちそれぞれの勇気を感じて選びました。またケストナーは「勇気をともなわないかしこさは屁のようなもの。世界の歴史にはかしこい人々が臆病だった時代がいくらもあった。これは正しいことではなかった。」とも書いています。
きよしこの夜/ドレスデン聖十字架少年合唱団
劇「飛ぶ教室」のラストシーンで少年たちが歌います。
 
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