小学生の頃、図書室で男子が競うように借りていたのがこの作品。なので女子だった私は読む機会を逃し、はるか時を経て今回初めて手に取ることとなったのですが…なんという良書!子どもにやみくもに楽しい人生を夢見させるのではなく、辛い事態に直面した時はどうしたらいいのか、心構えを示しているとても誠実な物語なのです。意気地がないことが悩みだったウーリも、家が貧しいマルティンも、親に見放されているジョニーもそれぞれ悲しみは深いのですが、子どもらしくも強い心で立派に成長していきます。ラストが近づくにつれ彼らの健気さに涙が。電車の中で児童書を読みながら涙ぐんでいるアラフォー…ちょっと怖かったかしらん。
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