心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
ドイツの作家エーリヒ・ケストナーの児童文学というと、今までにも「エーミールと探偵たち」や「点子ちゃんとアントン」を取り上げていますが、今回はクリスマスに合わせて「飛ぶ教室」を選んでみました。1933年の発表以来、世界中で読み継がれている童話。ニューヨークからやってきたジョニー、成績のいいマルティン、ボクサーを目指すマティアスなどドイツの寄宿舎で暮らす少年の物語です。クリスマス・シーズンに起きる様々な出来事や事件が描かれていますが、ユーモアと切なさの中、ケストナーの子供たちへの大きな愛が溢れている作品。作者のその強い想いは、時代をこえた今も伝わってきます。
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