点と線だけのこれ以上ないぐらいシンプルな絵なのに、人を笑わせ、考えさせ、ジーンとさせる物語。シルヴァスタインの才能には出版されて約40年経った今でも驚かされます。あっという間に読めてしまう絵本ですが、読み手の年齢や境遇などによってかなり解釈が違ってくるのが面白いトコロ。今回私は「完璧な人生なんて味気ない」と読み取りましたが、小川さんは芥川龍之介の『鼻』と『芋粥』を思い出し、「願いが叶っても人間はそう満足しない。生きている限り探求は続き、その過程が大事」と解釈したそう。カップルなどで感想を言い合ったら、惚れなおしたり・・・その反対もあったり、面白いかもしれませんね。
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