メッセージ
today's topic

点と線だけのこれ以上ないぐらいシンプルな絵なのに、人を笑わせ、考えさせ、ジーンとさせる物語。シルヴァスタインの才能には出版されて約40年経った今でも驚かされます。あっという間に読めてしまう絵本ですが、読み手の年齢や境遇などによってかなり解釈が違ってくるのが面白いトコロ。今回私は「完璧な人生なんて味気ない」と読み取りましたが、小川さんは芥川龍之介の『鼻』と『芋粥』を思い出し、「願いが叶っても人間はそう満足しない。生きている限り探求は続き、その過程が大事」と解釈したそう。カップルなどで感想を言い合ったら、惚れなおしたり・・・その反対もあったり、面白いかもしれませんね。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年6月12日
牧野富太郎
『なぜ花は匂うか』

2016年6月5日
ドストエフスキー
『白夜』

2016年5月29日
津島佑子
『光の領分』

2016年5月22日
町田康・訳
『宇治拾遺物語』

アーカイブ
一角獣(ユニコーン)/シェル・シルヴァスタイン
シルヴァスタインは、1959年にシンガーソングライターとしてデビュー。1962年には『フォークソングの内部』というアルバムをアトランティックレコードからリリースしました。その中から子供にも理解できる内容の曲、カナダのグループがカバーしてヒットしました。
セーラ、シンシア、シルビア、スタウトはゴミを捨てにいかなかった/シェル・シルヴァスタイン
1984年、詩集『舗道の終わるところ』を朗読し、歌って、叫んだアルバムはグラミー賞のベスト・チルドレン・アルバムを受賞しました。
銀貨の女王/エミルー・ハリス
シルヴァスタインはカントリー音楽のソングライターとして多くのヒット曲を作り、殿堂入りを果たしています。銀貨の女王と呼ばれる女が古ぼけたドレスで毎晩酒場に入って来る・・という内容です。オリジナルは、シルヴァスタインの曲を多くとりあげたドクター・フック。
 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。