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今回小川さんと私が注目したのは牧野富太郎の妻・壽衛さん。困窮する生活の中、13人もの子どもを抱えながら夫を支え続けた女性で、この方の内助の功があったからこそ富太郎は研究に没頭できたのだと思います。夫人が亡くなったとき富太郎は発見した新種のササに壽衛さんの名前を入れて「スエコザサ」と命名。まぁなんてロマンティック!・・・っていやちょっと待ってください。エッセイには華やかな花も沢山でてくるのに、かな〜り地味なササですか。「きっと見た目よりも希少価値、その強さに奥様を重ねたんですね」。小川さんと2人、女性としてちょっと引っかかりながらも納得したのでした。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年6月5日
ドストエフスキー
『白夜』

2016年5月29日
津島佑子
『光の領分』

2016年5月22日
町田康・訳
『宇治拾遺物語』

2016年5月15日
呉明益
『歩道橋の魔術師』

アーカイブ
A Flower Is a Lovesome Thing/エラ・フィッツジェラルド&デューク・エリントン
水仙、バラ、アザレアなど花の名前も登場する曲で、色気のあるサウンドです。花の色や機能が特徴あるものになっているのはすべて種の保存のため、という牧野さんのエッセイにあっている感じがします。
花の精 Come Back As A Flower/シリータ(スティービー・ワンダー)
♪私が今度花として生まれてこられたらいいのに。花としてやさしい愛をひろめたい♪と歌っています。スティービー・ワンダーのアルバム『シークレット・ライフ・オブ・プランツ』より。植物を尊敬した牧野さんに。
情熱 a Go Go/ウルフルズ
自叙伝では研究者たちの意地悪で金銭面での苦労が続いたことや、自分の雑誌を献呈しても挨拶もない人たちへの不満も率直、いつも全力です。♪悔しくても好きなことをやれ、心に花を♪というこの曲を。植物の研究に没頭し、幸福な人生だったと思います、と小川さん。
 
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