登場する人物の誰にもなりたくない!そんな印象を抱かせる悲劇的な物語。「この状況でよくそんなことが言えるなと。現実を見ていない人が多すぎるお話ですね」と小川さんも辛そうでした。ところで、『セールスマンの死』を番組で取り上げるとアメリカ人の友人に話したところ、アメリカでは授業で多くの高校生が読む戯曲だよと言われました。アメリカンドリームの勝者ではなく、あえて敗者の物語を高校生に読ませることで、「自分だったらこういう事態にどう向き合うか」を考えさせるのでは?と小川さんは分析。日本における夏目漱石の『こころ』みたいな文学作品なのかもしれませんね。
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