高校の現代文の教科書に載っていた難解な作品『真贋』。授業ではみんなの“?”で教室がいっぱいになっていたことを、懐かしく思い出します。「今読んでみたら何を感じるんだろう」と、番組で取り上げられる日をひそかに待ち望んできたのですが、遂に遂にその日が到来!特に、偽物疑惑のかかった呉須赤絵の大皿を本物と認定してくれた骨董店の主人が、自分の部下には「これはイケてない」=偽物と言って見せるシーンがこれまで全く理解できなかったのですが、この場面に対する小川さんの解説に目から鱗がおちまくりでした。20年以上の歳月を経て真贋の謎が解け、気分爽快!再読の楽しさを存分に味わった本日です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |