ノルウェーという遠い国発の童話ゆえ、意外な登場人物の反応、行動、発言が満載の物語。子どもの頃はただ面白いなぁと思っていた話も、大人になって読んでみると、初めて小さくなった時のおばさんの受け入れ方や、ごていしゅの人となり、おばさんの操る超常現象(?)などが不思議すぎて、ついつい深読みしたくなります。小川さんが一番気になったのは、「小さな女の子」の絵が怖いこと。確かに他の挿絵はどれもキュートなのに、この女の子だけ髪型は貞子スタイル、表情はちょっと妖怪めいていて・・・ノルウェー風のかわいい女の子ってこんなカンジなのでしょうか。やっぱりちょっと謎めいているスプーンおばさんの物語なのでした。
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