少年が「人生は明るいことばかりじゃない」という現実を知り、成長していく瞬間を描いた2作品。『泥の河』は宮本輝さんのデビュー作です。作家にとってデビュー作というのはやはり特別な存在なのでしょうね、小川さん? 「いえ…私は“イタイ”自分を思い出したくないというか、封印してしまいたいというか…」 え!?イタイ自分?! 「デビュー当時は『私はこんな作品が書けるんですよ』と思いながら書いていました。イタイでしょう?」 今は、私はこんな作品しか書けません、という気持ちで創作しているのだそうです。この謙虚さ!長年第一線で素晴らしい仕事をし続けていく秘訣、教えていただきました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |