最終的には発狂してしまう主人公のゲルマン。でもよく読んでみるともっと前からおかしくなっていたのでは…と勘ぐりたくなる、リアルだけれど幻想的なお話です。小川さんは「実際にギャンブルの熱狂・喜び・恐ろしさを体感していないと書けない作品ですね」と指摘されていましたが、ギャンブルで巨額の負け金を背負ったことがあるプーシキンだからこそ生み出せた作品だったのでしょう。ところでそんな小川さんは1度だけお仕事で競輪を経験したことがあるそう。ビギナーズラックで元手がなんと5倍になったそうですが、勝った分はその場にいた関係者に全て振る舞ったのだとか。そんなところまで品行方正な小川さんです。
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