あの岡本太郎さんのお母様は、やはり只者ではありませんでした!独特の感性で言葉を紡ぎ、しかしその表現がひとりよがりでなく、「そうそう、こういう風に私も言いたかったの!」と読者を深く共感させる岡本かの子。小川さんも私もその言葉の力に圧倒され、「もっともっと教科書に掲載されたり、広く知られていい作家ですよね!」と熱くなってしまいました。ところで『金魚撩乱』に出てくる真佐子は他にはいない、衝撃的なキャラクターの女性でしたね。主人公の復一の手には到底負えない、ある意味スケールの大きな女性。男性を翻弄する嫌な女にも見えますが、私には人生を絶妙なバランスで諦め達観している様子が、とても魅力的に映りました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |