「おばあちゃん、孫娘にあんなことさせるなんて鬼じゃありませんか?!」「エレンディラが不憫でならない!」とのっけから興奮気味だった私に、笑いながら「藤丸さん、現実的に考えちゃだめですよ」と小川さん。確かにファンタジーというか、架空の昔話というか、『エレンディラ』にはゾッとするようなリアルな残酷さと、夢物語のような空気が共存しています。「もしかしたら全部エレンディラが見た夢かもしれませんよ」。夢オチ?!でもそう考えると確かに全てがしっくり収まります。この翻弄される感じもまた、ガルシア・マルケス作品の独特な魅力なのでしょうね。
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