とても短く、大変わかりやすいシンプルな日本語で書かれているのですが、読み終えた時は正直ちんぷんかんぷん。しかし強欲で残酷な山賊の登場からスタートして、「空虚」「無」「孤独」という哲学的なテーマに行き着くその幅の広さが、坂口安吾という作家の凄さなのだと小川さんに教えていただき、今日も目からウロコが落ちまくりでした。なぜこんな恐ろしい物語を書いたのだろうという疑問もありましたが、安吾自身のつらい戦争体験が深く関わっているようですね。最後に、「桜を見て単純に『きれいだな』と思える人生は幸せですね」と、小川さんがしみじみおっしゃっていました。
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