「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」という強烈な句でそのキャラクターを表現されてきた織田信長。これまでは、かっこいいけれど行動が予測できない恐ろしい人物と思い込んできましたが、『安土往還記』の信長は“理にかなう”ということを何よりも重んじた人物として描かれていて、その激しさも今までになくすんなり受け入れることができました。(むしろイタリアからやってきた船乗りにしか理解されない深い淋しさを持った信長に、いつしか胸キュン…?!)そしてヨーロッパの最も壮麗な宮殿にもひけをとらなかったという安土城について、「一目見たかったですねぇ」と小川さんとしみじみ残念に思いながら本を閉じました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |