哀しい話ではありますが、社会の片隅で忘れられたかのように生きている人達へ向けた、水上勉さんの優しい眼差しが感じられる作品です。写真からも優しそうな人柄が伝わってくる水上勉さん。小川さんによると、「水上先生の担当になりたい!」と編集者からの人気が絶大で、また講演会での話術が名人芸といわれるほど巧みな方だったそうです。ちなみに水上さんというと、「みなかみ」か「みずかみ」か、名前の読み方を一瞬迷ってしまいますが、小川さんはご本人が「どっちでもいいですよ」とこだわりなく言っていらしたのを目撃したことがあるそう。水上さんの優しさが伝わってくるエピソードですね。
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