異国の地で戦死し、お墓にすら入れない無数の戦没者に思いを寄せ、戦争の哀しみ・虚しさ・やるせなさを描いている作品。声高に「戦争は悪だ!」と叫ぶより、心にしみるものがある名作です。・・・といっても真面目一辺倒のお話ではなく、児童文学だけに人食人種のことをコミカルに描くシーンなどもあります。人を食べる前に焚き火に当たらせ、その汗を染み込ませたまんじゅうを食べるという、なんともリアルな描写もあり気持ち悪くなりましたが、小川さんは「私が子供の頃は、ジャングルの奥地にまだ人食人種がいると、まことしやかに言われていたんですよ」とおっしゃっていました! 汗まんじゅうはまさか本当の話?!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |