「どんな風流なお話が展開されるのかしら」と期待してページをめくったのですが、そこに繰り広げられていたのは下ネタのオンパレード!題名にもエッチな由来があり、小川さんと2人「箪笥の上に風鈴を置く仕掛けって???」と仕組を真剣に考えてしまいました。しかし木山捷平の下ネタはいやらしくないのが不思議なところ。それはたぶん愛に満ちたあとがきを書かれている、妻のみさをさんの存在が大きかったのではないでしょうか。小説の中にも度々登場するみさをさん。彼女の「はいはい。しょうがない人ですねぇ」という笑顔に支えられて、木山捷平はのびのびと自由な作品を生み出せたような気がしてなりません。
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