なにがなんだか、どこがどうなったのかわからないままどんどんページが少なくなり、「え?え?まさかこれで終わり??」と混乱のうちにエンディングを迎えてしまった『インド夜想曲』。この物語を小川さんがどう読まれたのか興味津々でしたが、「現実世界だってつじつまの合わないことだらけですよね。ありのままに物事を描こうと思ったら、こういう物語ができあがるのでは」という解説を聞いて、やっと物語を読み切った気がしました。「読みだすとインドの空気が、否が応にも肺を満たしてしまう作品」と小川さん。ガイドブックより現実がわかる、超実践的インド案内本とも言えそうです。
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