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豪雪という敵を相手に無念の死を遂げた隊員達を思うと、なんともやり切れない気分が何日も続きました。それほど衝撃的、かつ当時詳細が語られなかった八甲田山の悲劇を掘り起こし、人々の心に響くストーリーに肉付けした新田次郎という作家の筆にもまた、大きな衝撃を受けました。ところでこの重厚なストーリーは映画化されていて、小川さんは15歳の時、なんと一人で観に行ったのだそう。「何を感じたかは忘れましたが、泣きながら帰ったことだけは憶えています」と小川さん。ティーンエイジャーには重すぎる内容でしたね・・・15歳の洋子ちゃん、お疲れ様でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年12月2日
ヘンリー・ジェイムズ
『ねじの回転』

2012年11月25日
武田百合子
『犬が星見た
―ロシア旅行』

2012年11月18日
ジッド『狭き門』
2012年11月11日
川端康成『古都』

アーカイブ
津軽じょんがら節(旧節)/上妻宏光(三味線)
この曲をきくと、青森の激しい吹雪が感じられるようです。
芥川也寸志:映画「八甲田山」より 「徳島隊 中の森 雪原」/ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン 飯守 泰次郎(指揮)
1977年に高倉健、北大路欣也ほか豪華キャストで映画化。監督の森谷司郎は、小川さんの高校の先輩。初めて一人で映画館に見に行った作品だそうです。

シューベルト:「冬の旅」より「憩い」/ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
恐雪と氷の中をさまよう男の冬の旅。詩は、ヴィルヘルム・ミュラー。「憩い」では、「立ち止まるには冷たすぎる」と歌います。

 
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