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毎年終戦記念日近くには、戦争にまつわる作品を取り上げるのが恒例となっているこの番組。今年も「戦争は何も生み出さない」ということを確信する一冊に出会いました。特攻隊員については、歴史の教科書や映画などを通じて知ってはいましたが、こんなに身近に感じられたのは初めて。それはやはりこの作品が、主人公の日記というスタイルをとっているからなのでしょう。戦争に疑問を持ちながらも、愛する学問を捨てて従軍するしかない主人公の苦悩。ほのかに芽生える恋心や友情、そして最後は悟りとも思える静かな心境で任務を果たす主人公・・・涙なしには見送れません。ラストに近づくにつれ、彼が日常のささいなことに幸せを感じるシーンが増えていくのも、なんともやりきれませんでした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年8月5日
安部公房
『砂の女』

2012年7月29日
リチャード・
ブローティガン
『西瓜糖の日々』

2012年7月22日
『読みがたり
岡山のむかし話』

2012年7月15日
内田百
『冥途』

アーカイブ
風の詩をきかせて/桑田佳祐
特殊飛行の訓練にでた吉野は「夏の海と雲のみごとなうつくしさ」と日記に書いています。万葉集を学び歌や詩を愛する主人公。
バッハ:無伴奏パルティータ イ短調より サラバンド/吉田雅夫(フルート)
昭和19年12月18日、日比谷では演奏会・・の記述から調べると日本交響楽団が定期演奏会を続けていました。フルートの吉田雅夫さんがソリストのプログラムも。

いのちの名前/平原綾香
戦争で亡くなった人一人一人に名前があった、終戦の日には雲の一つ一つを墓標だと思い空をみあげたいですねと小川さん。

 
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