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昆虫が大の苦手。そんな私を気遣った番組スタッフから、「主人公が昆虫採集に出かける話なんだよね・・・頑張って!」とエールを送られつつ読み始めました。最初は虫だらけのお話だったらどうしようと戦々恐々でしたが、虫なんてあっという間にどこへやら。全ては砂に飲み込まれ、読んでいる方も目・鼻・口・毛穴から砂が入ってくるような息苦しさを憶える、他にはない恐ろしい作品でした。ちなみにこの作品、過去に映画化されていて、砂の女は岸田今日子さんが演じられていたそう。小川さんはそのキャスティングに「絶妙ですね、ぴったりです」と大納得のご様子でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年7月29日
リチャード・
ブローティガン
『西瓜糖の日々』

2012年7月22日
『読みがたり
岡山のむかし話』

2012年7月15日
内田百
『冥途』

2012年7月8日
内田百
『たらちおの記』

アーカイブ
恋の片道切符/ニール・セダカ
「実際に片道切符をつかまされた人間は決してそんな歌い方などしないものだ」と言いながら小説の中で主人公が口ずさむ1959年日本独自の大ヒット曲。
バルトーク:弦楽四重奏曲第1番(第一楽章)/フェルメール四重奏団
安部公房はバルトークが好きだったそうです。小説「他人の顔」の中では、音楽を仕事に利用している様子を描いています。バルトークは「跳躍のバネを与えたい時に」。

タイム/ピンクフロイド
安部公房はピンクフロイドも好きでした。♪倦怠にまみれた一日を刻む時計の音、おまえはただ無造作に時を浪費していくだけ♪砂の女のことのようですね。

 
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