おとぎ話のようなはじまりに幻想的な描写。しかし戦争という“死”と隣り合わせの過酷な状況をリアルに描いていて、『島の果て』はとても不思議な雰囲気を持つ作品です。独自の文化を育む“島”が舞台であるというのも、不思議の理由の一つかもしれません。沖縄やハワイ、バリなど人々の好奇心を刺激する島は世界中にありますが、小川さんは岡山育ちゆえ瀬戸内海の島々がお好きなのだそう。中でもお気に入りは、小さい頃からよく訪れていたという小豆島。小豆島といえば『二十四の瞳』ですね。島が舞台の文学を探して、まとめて読んでみるのも面白そうです!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |