キャラクターグッズなどでもお馴染みのピーターラビットの絵。今回絵本をじっくり読んで、「あの絵はこういう話のワンシーンだったんだ」と改めて知り、同時に細かいところまでじっくり鑑賞してみると、よりいっそうピーターへの愛おしさがこみ上げてきました。私がたまらなく好きなのは、ピーターが「もうだめだー」と思って泣くシーンや、命からがら家に帰ってきてぐだっと伸びちゃっている場面。可愛らしいのはもちろん、いつか湖水地方でウサギを見る機会があったなら、そのしぐさから本当に「もうだめだー」という声が聞こえてきそう・・・そんなリアルさもたたえています。作者のポターが動物たちを愛し、いかに愛情深くその行動を見守ってきたのかが伝わってくる作品です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |