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川端が思う美しい風景、美しい人、美しい仕草が、美しい言葉で綴られていて、展開を追うよりも「この文章をずっと目で追っていたい」、そんな気分にさせられた一冊でした。「美しい人」といえば、川端の女性を見る目の鋭いことといったら!駒子の清潔さを表現するのに「足指の裏の窪みまできれい」と表現したり、久しぶりに会った駒子について「首のつけ根が去年より太って脂肪が乗っていた」と手厳しかったり。健在であった時、川端はあの大きな目で女性をどういうふうに見ていたんでしょうか。ちなみに晩年は女優の加賀まりこさんがお気に入りだったようですね。お二人のちょっと不思議な関係は加賀さんのエッセイなどで知ることができます。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年02月14日
ロフティング
『ドリトル先生
アフリカゆき』

2010年02月07日
武者小路実篤
『友情』

2010年01月31日
大江健三郎
『死者の奢り』

2010年01月24日
尾崎放哉全句集
『咳をしても一人』

アーカイブ
勧進帳/芳村伊十郎(三味線)杵屋栄蔵
駒子は島村の前で三味線を披露。「勧進帳」を弾き圧倒します。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」より/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (指揮)ショルティ
島村は現代西洋舞踊の評論家ということで、代表的なバレエ音楽を。作中に名前の出てくるニジンスキーが振り付けました。春に駒子と島村が黄色い蝶を見るシーンが思い浮かびます。

粉 雪/レミオロメン
孤独をかみしめて生きる駒子を思い浮かべます。

 
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