番組の中では『初めて扱う戯曲』ということもあり、その読み方から小川さんに伝授いただきました。復習してみると(1)時代背景を知っておく(2)頭の中に舞台を思い浮かべる(3)行間を読む・・・これが戯曲を楽しむ小川流秘訣だそうです。特に(1)を知っておくと、ただのぼやきに聞こえる台詞が、実は時代が大きく動いている最中の悩みであることを理解できたり、騒いでいるだけに見えた人物が、中では一番まっとうな人であると気付いたり、2倍、3倍濃く作品を味わうことができるのです。ちなみに(2)、小川さんの頭の中の舞台では、中心人物であるラネーフスカヤを草笛光子さんが演じているそうですよ。
(アシスタント:藤丸由華) |