小川さんと本を挟んでお話していると、『それはまったく気付きませんでした!』と驚くことばかりなのですが、今回も“小川流読み方”に驚愕してしまいました。それは主人公のジェルーシャの顔にえくぼができた、というくだり。私は丁度その日に素敵な男性と出会ったジェルーシャの「恋の予感」的なものを表しているのかなぁと漠然と思っていたのですが、小川さんの見方は『孤児院という過酷な環境で暮らしてきたジェルーシャが楽しい大学生活を過ごす中で、心から笑うことができはじめた・・・その印ではないでしょうか』なんという深い読み!しかもその方が断然シックリきます!!この“えくぼ出現”のなにげない一文、あなたはどのように推理されますか?
(アシスタント:藤丸由華) |