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教科書に載っていた「山椒魚」。久しぶりにその世界に足を踏み入れましたが、山椒魚の発する言葉や展開を意外に憶えていて我ながらびっくり!教科書とはいえ若い頃出会う作品って大切ですね…。さて絵を描くことが大好きだったという井伏鱒二、その観察眼の素晴らしさは、山椒魚の住む岩屋に生えている苔の描写や、目高の集団で泳いでいる様子を綴る言葉に表れています。「目がいい作家」。小川さん曰く耳がいい作家というのも文壇にはいらっしゃるそうで、村上春樹さん、山田詠美さんなどがそれにあてはまるんだそうです。う〜ん、納得!
(アシスタント:藤丸由華)

2009年02月08日
小池真理子
『無伴奏』

2009年02月01日
エルネスト・チェ・ゲバラ
『モーターサイクル・ダイアリーズ』

2009年01月25日
北杜夫
『夜と霧の隅で』

2009年01月18日
新美南吉
『手袋を買いに』

アーカイブ
ギルドホール弦楽アンサンブル/2つの悲しい旋律作品34 過ぎた春(グリーグ)
有名な書き出しにちなんで、「悲しい」とタイトルにつけた曲を聞いてみます。
WELL OF LONELINESS/ニック・デカロ
「孤独の泉の中でおぼれてしまいそう、ひとりぼっちの世界の中で」という歌詞で始まる1曲。 70年代から活躍するアメリカのシンガーソングライター、ニック・デカロが90年代に発表したアルバムより。
ハード・タイムス/レイ・チャールズ
まぶたを開けることだけが「可能な自由」だから目を閉じてしまう山椒魚。 そこに広がる誰も言い当てることができない巨大な暗闇について思うとき、 レイ・チャールズやベートーヴェンの絶望を思いました。

 
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