欠けた茶碗、奈良漬け、馬の糞・・・身の回りの、なんてことないものに目を向けた庶民派一茶の句は、まるで親戚のおじさんが作ったよう!親近感一杯で、心をほわっと温めてくれます。生涯に約2万もの句を作ったという一茶には、日々目に映るもの全てが創作意欲の源だったのでしょうが、心の底から俳句が好きでなければ、これだけの句を作ることはできなかったはずです。今に伝わる一茶の肖像画はひょうひょうとした面持ちですが、実は情熱溢れるパワフルな男性だったんですね。 (アシスタント:藤丸由華)
ちいさい秋みつけた/中村八大 「切り株の茸かたまる時雨哉」。小さいものへのまなざしが一茶のもちあじなので。
春の小鳥/村冶香織 スペインの作曲家ロドリーゴの作品。「我と来て、遊ぶや親のない雀」にちなんで。
ブルース&ハイク /ジャック・ケルアック feat.アル・コーン&ズート・シムス 世界に影響を与えている俳句。ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ゲイリースナイダーといったビート詩人もhaikuに関連した作品を発表しています。