『理由なき殺人』。今、日本では理解できない現象として大きな問題になっていますが、なんと70年も前に、このテーマの下、文学が誕生していたとは・・・!その事実に小川さんと2人、スタジオで何度もゾクゾクしてしまいました。主人公はその心模様、行動、かなり常識を超える部分が沢山あって、簡単には理解できないのですが、小川さんと『人生はつらいものなのに、彼はそれを認められない人なのかもしれない』そんな結論に辿りつきました。さて、どう読まれましたか?(アシスタント:藤丸由華)
People are Strange まぼろしの世界 / ザ・ドアーズ「People are Strange,when you are stranger.Faces look ugly when you are alone」。ジム・モリソンの詩は孤独、周囲との違和感を歌っています。
あの太陽といっしょに / エディット・ピアフ 「あの太陽に照らされれば ただ願うだけだ だまって 人生を少しづつ飲み干したいと」という内容です。「異邦人」には太陽が不可欠ですが、「主人公”ムルソー”は人生を一気に飲み干してしまったんですね」と小川さん。
ストレンジャー / ビリー・ジョエル 「ある日家に帰ると見たこともない女が待っていた 訳を教えてくれと頼んだけれど彼女はひとことも言えない、その時ぼくは ストレンジャーに眼のあたりを殴られた気がしたのさ」という内容です。自分の中にひそむ”他人”についての曲。”ムルソー”は、自分の中の他人が殺人を犯したような感覚だったのかも。